ビニールハウスは、冬には特に重要なものです。簡易温室といえど、内部はとても温かくなります。そのため植物や食物を栽培する際は、温度を一定に保つことができるビニールハウスが重宝します。温室は、温度管理が大変な植物を育てるのに活躍する、冬のガーデニング設備と言えます。耐寒性のない植物の越冬に最適で、農業ではレタスやイチゴなどを栽培できます。冬でも野菜を栽培できるので、冬に値段が高くなる野菜などを栽培すると、食費の節約にもなります。冬は、ハウス内の空間の湿度を高めた方が保温効率がいいです。日中に貯めた熱で保温できるので、とても温かい状態を保てます。他にハウス内を温めるには、暖房機や薪ストーブの設置、ウォーターカーテンの設置などがあります。ウォーターカーテンは日中の温度上昇も早く、温度を平均的に保てるので保温に最適です。また、冬のビニールハウス内部は温かく、外は寒いため、結露ができることがあります。結露を放置すれば、農作物に大きな被害を与えることもあります。家庭用ビニールハウスで栽培をする際には、扇風機は換気扇を回して空気を循環させましょう。ハウスで育てたフルーツや野菜が美味しいのは、光合成が順調に行われ、果実に糖が蓄積されやすくなるからです。
夏でも家庭用ビニールハウスが活用できます。ビニールハウスの役割は2つあり、熱効率と雨除けです。屋根に寒冷紗をして気温の上昇を抑えるとはよくいいますが、風通しを良くするため防虫ネットを付けたり、晴れている時にはビニールを巻き取る道具があったりと、応用が利きます。夏は鳥や虫が大量発生するので、外の野菜を守るのはなかなか大変です。夏にはハウス内でトマトやメロンの栽培が種の段階からできるので、長い間楽しめます。また簡易温室は、自転車やバイクの収納スペースとしても活用できます。夏は照り返しが強く、ハンドルやサドルが相当の熱を持ちます。黒の寒冷紗は遮光に使われ、強力な日差しを遮ることができます。ただ、風もある程度遮るので、通気性を重視したい場合は遮光ネットにしましょう。夏野菜で栽培できるものは、メロンの他にもスイカやキュウリゴーヤなどがあります。キュウリ以外は遮光なしで大丈夫なので、夏は天候を気にせず楽しんで栽培できます。雨が降ると、乾燥した中央部分と端に溜まった雨水部分とで、水分の差が出てきてしまうので、植える野菜によって工夫が必要かもしれませんが、それもまた楽しみのひとつです。
簡易温室のビニールは意外と分厚く、穴が開くことはめったにありませんので、使い勝手が様々です。ビニールハウスはベランダに設置可能なものもあるので、気軽に始められます。マンションでも使えるので、土地のあるなしに関わらず始められるところが人気です。ベランダ菜園といいますが、小型のビニールハウスは見た目もとても可愛らしく、安価なものが多いです。アンダーカバーがついているものもあり、温度や湿度調整などがしやすくなっています。家庭用ビニールハウスは高さが高く、ドアがついているものもあります。これらは場所もとらず、オールシーズン活躍するので、備付けておいても邪魔になりません。大きめのビニールハウスに比べると、少し保温機能が低めですか、それでも温室野菜は十分に育ちます。またトンネル栽培もよく行われる方法で、畝をビニールで覆い作物を栽培します。これも小型ビニールハウスです。トンネル栽培は、半分開放的な環境を作り出すので、雨や虫などの害虫の防止にとても効果があり、家庭菜園程度なら設置も難しくありません。ビニールハウスは多用途なので、使い方次第で生活環境を変えてくれます。メリットを知って上手く活用しましょう。